物事の本質を追い求めて

ただただ、思いついたことを書きつらねる。

必見!!チューニングの妙 (ナイロン弦) 菊ギター

15号と1号のナット



今日は、チューニングについて書きます。



以前、札幌市の某楽器店におじゃまして、

スペイン・フランスの有名手工ギターメーカーのクラシックギターを弾かせてもらった時のこと。

一番最初に弾かせてもらったのは、スペインの150万円のギター。

とにかく音量が凄かった。

一種のカルチャーショックをうけた。

表板はシダー単板。

どのようにすれば、これだけのボリュームのあるギターが作れるのか・・・・・。

そのあと、60万円・50万円・30万円のギターと立て続けに弾かせてもらい、

どれも、コンサート用には持って来いの音量があった。


ただ、やっぱり不満に思ったことが・・・・。

弾いた全部のギターは、チューニングが合わせられない。

というよりは、もともとチューニングが合っていないギターなのです!

12フレットにおいて、開放弦と押し弦の音程がまったく合っていないということ。

これがクラシックギターの普通のことなのかと思ってしまいました。

150万円もするギターがこれだから・・・・・・。




ナイロン弦のギターを弾いてるひとたちは、

多分、チューニングに大変苦労なさっているのではないのかな~と思っています。

ナイロン弦は、ちょっとした気温の変化でも伸縮してしまい、

さっきチューニングしたばかりなのに、今弾いてみたら狂ってしまっていた・・・、

なんていう経験は、どなたでもお持ちなのではないかと思います。

そんなデリケートな弦ですが、いざチューニングがピタッと来た時には、

この上ない綺麗な音色を奏でるのも魅力の一つです。


しかし、開放弦の状態でチューニングが合っていたとしても、

いざ弾いてみたら、音程がちょっと狂っているんじゃないのか?!

と思ってしまう方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか・・・・。

それには理由があるのです。


kikuguitarは、その悩みを完全に解決しているわけではないですが、

現在自分なりにやっていることが、かなりの成果を挙げていると自負しています。


では、いったい何をしているのかというと・・・・・。



ナット(0フレット)の位置を、各弦によって変えている。
チューニング ナット2


上の写真のナットのように、0フレットの位置を各それぞれの弦で変えています。

では、いったいそれはどんな意味があるのかと言うと・・・・・・・。




一番の問題は、第3弦(一番太い透明なナイロン弦)にあります!

この太い第3弦は、通常の0フレットの位置だと、

ブリッジのサドルを削って、12フレット上で音程を合わせても、

1フレット~4フレットまで弦を指で押さえた時の音程が、かなり高くなってしまいます。

それは、この第3弦は、指で押さえた時のテンションの掛かり具合が非常に強いからです。

サドル側を削っただけでは、

12フレットでの音程は合わせられても、

1フレットから4~5フレットあたりは合わせられません。

太い弦の宿命であるともいえます。


じゃあ、どうやってそれを補うか?!

それは、0フレットの位置を若干前(ブリッジ側)にずらすしかありません!

音程を合わせるには、本当にこの方法しかないのです。


私の場合は、だいたい1.5mm~1.7mmぐらいです。
(スケール596ミリの菊ギター第15号は1.6mm)



では、いったいどういう方法でずらすのかというと、

指板を加工する時点で、指板を通常の規定値より1.6mm短くしてます。

また、0フレットからの各フレットの距離も1.6mm短くしてます。



ナットの位置をずらさず、12フレットを指で押さえて音程を合わせたとき、

サドル側で削る値は、私の耳では3mm以上あります。
(3ミリの厚さのサドルでは、12フレットで音程を合わせられるポイントが存在しない。)

ということは、ナット側で、1.6mmサドル側にずらせば、

理論上では、サドルが1.6mmナット側にずれた位置で、12フレット上での音程が合う。



1.6mmという数値は、

何ミリずらせばいいのか、

ずらす位置を少しずつ変えて、

私の耳で聞き分けた実験結果の値です。



この方法で、第3弦以外の弦も、どれぐらいずらせばいいのかを調べて、

スケール596ミリの場合(弦は ダダリオ・プロアルテ・ハードテンション)

1弦→0.7ミリ前後
2弦→0.9ミリ前後
3弦→1.6ミリ前後
4弦→0.8ミリ前後
5弦→0.9ミリ前後
6弦→1.0ミリ前後

[弦の種類(弦の太さ)によって数値は変わるでしょう。]

を割り出しました。



最初から、この割り出した数値のナットを作って、

弦を張ってから、各弦の12フレットを指で押さえた時の音程を、

サドルを削って、自分の耳で合わせています。


最終的には、自分の耳が一番の頼りです!



菊ギター第15号のブリッジサドルのチューニング
15号のブリッジサドルのチューニング



1弦のナットの溝の高さ  1.3mmぐらい  フレットの高さは1.2mm(以下の写真4点も同じ)
1弦のナットの溝の高さ


1弦の12フレットの高さ  3mmぐらい
1弦の12フレットの高さ


6弦のナットの溝の高さ  1.6mmぐらい
6弦のナットの溝の高さ


6弦の12フレットの高さ  4mmぐらい
6弦の12フレットの高さ




菊ギター第15号全体正面真横で




今日はここまで

                          使用カメラ: オリンパス FE-150 5.0 MEGAPIXEL


人気ブログランキングバナー
     ↑        ↑
何だかわかんないけど難しいことやってるね!! って思った人はクリック !!
スポンサーサイト
  1. 2009/12/03(木) 22:51:20|
  2. チューニング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

プロフィール

kikuguitar

Author:kikuguitar
ギターを作ることが大好きなおっさんが、小樽の片田舎から、思いついたことを書きつらねる。



ギターのご用命はこちらからどうぞ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://kikuguitar.thebase.in/ 



いつもお世話になっています
↓↓↓↓↓↓↓↓
CRANE Home Page
自給自足のスローライフ

ブログランキングに参加しています。クリックすると投票されます。
人気ブログランキングバナー
    ↑         ↑
こちらにお越しの際は、クリックしてもらえると励みになります。
        ⇒ランキングを見る



カテゴリ

ギター制作コンセプト (2)
弾き語り (5)
ギター演奏 (22)
菊ギター弾き比べ (1)
菊ギター第16号制作日記 (19)
菊ギター第15号制作日記 (26)
菊ギター第14号制作日記 (25)
菊ギター第9号 (1)
菊ギター群 (1)
ギター (1)
チューニング (1)
ソロギターの魅力 (1)
ソロギター練習記 (3)
接着剤 (1)
木材 (8)
犬 (12)
セルゲイ (2)
畑 (9)
写真日記 (35)
娘 (8)
小樽住吉神社 (3)
スナップ写真 (7)
終戦記念日 (1)
釣り・渓流 (2)
ひまわり (2)
料理 (1)
未分類 (1)
大雪 (2)
天皇誕生日 (2)
神社 (1)
孫 (1)
アンジー(anji) (1)
仕事 (1)
菊ギター第6号 (1)
菊ギター第8号 (0)
ソロギター (0)
菊ギター17号製作日記 (1)
インちゃん (0)
みのりちゃん (6)
ランディングネット製作 (1)
渓流と森 (1)
スキー (1)
北海道神宮 (1)
菊ギター製作記 (7)
道具 (2)

最新記事

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード